2008年12月27日土曜日

大阪・北ヤードを光・風・緑を感じる開かれた空間に−建築家 隈研吾さん

朝日新聞 2008年12月26日 多賀谷克彦記者が建築家隈研吾さんに聞く

持続可能な社会づくりにつながる都市開発の今後の方向性を占う記事とみました。

現在は,かつて都市開発のモデルとしてもてはやされたニューヨークのロックフェラーセンターのような閉じた空間で夢を見させるのではなく,,地面に戻る,地面を大事にする都市開発が21世紀型であるとしています。

つまり,現在人間は「光と風を感じる空間で生活したいと感じ始めている」そして,世界的にも緑を優先する開発が増えてきているのだそうです。

養老孟司さんのいう,脳化社会に人々が疲れてきていることを,反映する現象だと思います。

現在の都市開発の問題として,ビジョンを示せる志の高いリーダーがいないことも致命的だと指摘しています。
人材を世に送り出す大学人としては,耳の痛いお話です。

都市開発を進めるには,様々な制約にとらわれない,ビジョン「あるべき姿」から考えるべきだと隈さん主張します。
これまた,小さな一戸建てを建築中の身にも,耳の痛い話です。
学生の皆さんにはビジョンを示せる,俯瞰的な知識と持続可能な社会づくりの視点そして何よりも,信念を持っていただければと思います。

私もそのようなカリキュラムを提供し続けていきたいと志を新たにしました。

関連記事など
http://book.asahi.com/review/TKY200802260127.html
http://doraku.asahi.com/hito/runner/061117_02.html

2008年12月26日金曜日

記事:幸せをもたらす企業を育てるデフタ・パートナーズ

朝日新聞 2008年12月20日「be on saturday-フロントランナー」

朝刊を広げてすぐに,印象的な写真が目に飛び込んできました。
そこには,サハラ砂漠以南のアフリカ諸国の大使らに囲まれる一人の日本人ビジネスマンがにこやかに座っていました。
モザンビークとの学術交流に携わる者として見逃しませんでした。

その人物は,デフタ・パートナーズ グループ会長の原 丈人さん

紹介文ではこのように書いてありました。

-株主ばかりが儲かる「株主資本主義」を真っ向から否定,多くの人が幸せになれる「公益資本主義」を唱える。
最貧国で興す事業で,そんな持論の真価を自ら問う-

公益資本主義とは?

-ビル・ゲイツ氏のように一握りの人が功成り名遂げて,慈善活動に専念するより,もっと多くの人の人々が会社を通じて社会に富を還元できる仕組みをつくった方がよっぽど良い。そうした「公益」を実現するために,これまで会社をつくってきました。-

とあります。
記事では,実際の起業例が紹介されています。

・遠隔教育や遠隔医療の事業(バングラデシュ)
・食用藻類のスミルリナの普及

2009年夏にザンビア,ボツワナ,モザンビークにスピルリナを持ち込んで普及を試みるそうです。
おもわず,私の触手(食指のまちがい・・・虫だったら正解)も動いてしまいました。

持続可能な社会づくりにつながる企業の育成とは,まさしくこのような形ではないかと思いました。

環境ESDのみなさん,就職や起業のひとつのモデルとして要チェックです。

デフタ・パートナーズHP
http://www.deftapartners.com/index.html

2008年12月21日日曜日

OMソーラーハウス全貌あらわる


地鎮祭から3ヶ月半が過ぎました。
足場も外され,屋根にはOMのガラスが乗りました。
煙突工事も終わり外観はほぼ完成です!

住宅ローン減税の21年度の方針がなかなかはっきりしない中,引っ越しのタイミングを見計らっています。
日本全国お困りの方々が多いのではないでしょうか?

ちなみに,私自身は現在,住宅ローン減量中です・・・(^_^)ゞ

ま,いずれにしてもまもなく完成です。

2008年12月20日土曜日

新学習指導要領と持続可能な社会

今年を振り返っています。

今年,学習指導要領が改訂されました。

持続可能な社会づくりのための教育を推進する様々な方々のロビー活動によって,「持続可能な社会」という用語が盛り込まれました。みなさまの努力に,敬意を表したいと思います。

盛り込み方は,まだまだ足りないという印象ですが,国連DESDの提唱国である日本で遅ればせながらようやく公共教育の中に見える形で「持続可能な社会」の理念が位置づけられたことになります。

新学習指導要領については,以下のリンクを参照してください。

以下いくつか抜粋
【中学校学習指導要領】
第2節 社会
(2)日本の地域構成
  ウ 日本の諸地域 
   (エ)環境問題や環境保全を中核とした考察
 地域の環境問題や環境保全の取組を中核として,それを産業や地域開発の動向,人々の生活などと関連付け,持続可能な社会の構築のためには地域における環境保全の取組が大切であることなどについて考える。

(4)私たちと国際社会の諸問題
  イ よりよい社会を目指して
持続可能な社会を形成するという観点から,私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を探究させ,自分の考えをまとめさせ
る。

第4節 理科
(7) 科学技術と人間
  ウ 自然環境の保全と科学技術の利用
 (ア)自然環境の保全と科学技術の利用
  自然環境の保全と科学技術の利用の在り方について科学的に考察し,持続可能な社会をつくることが重要であることを認識すること。




豊かさより平等を・・・

愛知県海上の森での仕事を控えて,名古屋へ向かう途中,日経新聞に目を通していました。
「政論異論」に元自民幹事長加藤紘一さんのインタビューが掲載されていました。
日本経済新聞(朝刊)2008年12月20日

「その中で,麻生政権は一般有権者との感覚のズレを時々感じる」とし,自民,民主両者に将来に対する政権のビジョンを示す「旗がない」と指摘しています。
そして,今後の政策の重要な論点として・・・
1.グローバリゼーションとの距離感
2.今のように市場経済に任せるかどうか
について立場を明らかにするべきだとしています。
そして,加藤さん自身は
「豊かさより平等,組織より地域社会という旗が必要だ」
と主張しています。

加藤さんの感覚は,持続可能な社会づくりのための教育(ESD)を展開するものと同じ感覚を持ち合わせているなと率直に感じました。

先日,愛媛大学にインドネシアの大学長の基調講演を拝聴しました。その中でも,インドネシアの大統領が国策としてSustainable Developmentを達成するために,資源,社会,経済の持続性を達成するよう,そしてその活動に資する人材の育成を大学は目指すべきだと説いているということを伺いました。

政府の中枢にいる方々が,本気を出して持続可能な社会づくりに取り組んでもらえれば,社会はそして我々一人一人の生活は本当の意味で豊かになるのにと思っているのは私だけでしょうか?

もうすぐクリスマス。最近よく,ジョンレノンのハッピークリスマスを聞きながら世界中の人々のことを考えています。
And so happy Christmas
For weak and for strong
The rich and the poor ones
The road is so long
So happy Christmas
For black and for white
For yellow and red ones
Let's stop all the fight

A merry merry Christmas
And a happy new year
Let's hope it's a good one
Without any fear
War is over, if you want it, war is over now.....